異材溶接

当社が提供する精密金属加工ソリューションの1つは、組立と溶接です。溶接というのは、熱または圧力によって金属または他の材料を接合する技術です。現代の溶接技術は 19 世紀末に初めて登場して、その以来、ガス溶接、アーク溶接、レーザー溶接など、様々な溶接方法が登場しました。私たちがよく使っている材料の中で、鋳鉄は伸びが大きいことで知られ、ステンレス鋼は高温や腐食に強く、近年の省エネ化の流れの中、金属材料としてよく使われています。金属にはそれぞれ異なる性質があり、それらを組み合わせることで相乗効果が期待されます。

例えば、当社のある日本大手企業の顧客から、ヨット推進装置の特別な部品要件を提案し、その部品の接合面は鋳鉄とステンレス鋼です。異材の部品をいかに強固に接合し、実際の現場での使用を通じて、顧客のニーズに応え、このケースをもとに解説していきます。

まず、顧客と異材溶接の仕様を確認後、半自動溶接設備を追加していきます。溶接工程をSOPで提示・実施し、環境・仕様・パラメータ等が正しい設定を確認した上で溶接作業を行います。溶接工程では、溶接棒の錆による不連続や異音の発生にも注意が必要です。

その部品が適切に溶接されていないと、過度の振動が発生する可能性があります。この問題を解決するには、さらなる調査が必要です。金属産業研究開発センターMIRDCの検証により、溶接時に0.1mmの収縮誤差が発生すると、溶接品質が低下し、部品の振動が発生することがわかりました。

問題を明確にした後、溶接時に0.1mmのスペーサーを追加し、溶接棒の材質を変更しました。 溶接品質の低下が再発することはありません。 それ以来、海外市場向けに安定して生産している部品の一つです。

以上の事例から、溶接治具の設計、溶接棒の選定、溶接速度・角度が溶接品質を左右する要因であることがわかりました。組立・溶接工程において、安定した部品量産を実現し、製品設計から機能試験まで金属精密加工ソリューションをお客様に提供しています。